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  観用少女〜花いちもんめ〜 ACT.1
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失った祖国。
奪われた、尊い国。
そこに生きていた人々の面影を移す、黒檀のような色をしたその髪に、最初は目を奪われたのだ。


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枢木スザクのささやかな趣味は、散歩である。
軍属で自分の時間をとることが難しい中、合間を見つけては街中を特に用もなく歩く。
それは街中に微かに残る『日本』の名残を探してかもしれないし、そこに強かに生き残っている人々の姿を見るためかもしれない。

―――ここ、エリア11はかつて『日本』と呼ばれていた。
それが世界に名だたる大国、『ブリタニア』に占領されて、もう7年も経つ。
その国を統べていた父は国の名と共に失われたが、スザクはそれでも生き残った。―――自尊心と、引き換えに。
枢木の家との繋がりを絶ち、その身を敵であるはずのブリタニア軍に預けてでも、スザクは生き残りたかった。
だって、まだこの手に何一つとして掴んでいないのだ。生まれてたった数年で見納めにするには、この世は広い。どこかに自分が生まれてきた意味が、自分を待っているかもしれない。
何もかも、死んでしまってはそれでおしまいだから。挫けそうになる心に、そう言い聞かせて。

街中を歩くスザクの姿を見る人々の目は、冷たい。髪こそ明るい茶色でそれを連想させないが、その顔立ちは間違いなく『日本人』のものだ。それがブリタニアの軍服を着て街中にいれば、ブリタニア人もイレブンも奇異なものを見る目で見るのは当然である。
スザクのように『日本人』から『ブリタニア人』になるために軍属に下ったものは多かったが、その殆どは祖国を裏切った重さに耐え切れず、街中に姿を見せようともしない。しかし、スザクはあえて自らの目でこの国の姿を見ようとしていた。
かつて大都市だった『トウキョウ』は、今はスラム街のような有様で、あちこちに廃墟が立ち並ぶだけの場所になっている。そしてそこに隠れ住むように『日本人』が住んでいた。
また、その中でも戦争の被害を受けなかった地域は綺麗に整地され、ブリタニア人が住む『エリア11』として明るく華やいだ姿を見せている。
今スザクが歩いているのは、『エリア11』の地域である。基本的にはブリタニア式の建物に建て替えられているが、所々昔の建物がその姿を残すこの場所が、スザクは好きだった。薄汚れてしまっても、瓦礫の山になってしまった『トウキョウ』よりは、昔の姿を思い出すことができる。
しかし、立ち並ぶ看板は間違いなくブリタニアの文字を綴り、記憶の町並みとの違和感を際立たせる。
「ここにあったのは、花屋だったかな」
駅前の広間に続く道には、人々の笑顔が溢れ、たくさんの店が商品を軒先に並べていた。花屋だった場所は今は女性向けの洋品店になっているようだ。奥の道には、歓楽街。夜になると明かりが灯り、仕事を終えた人々が飲み込まれていく様を、子供の頃に見た覚えがあった。それは今も変わらないのか、昼間の今は薄暗い先に、ブリタニア語で客を誘う単語が並んでいる。
だが、その中に明らかに異彩を放つ『日本語』があった。
「『人形』―――?」
失われたはずの日本語がここにある違和感というよりは、単語自体の違和感。歓楽街と、人形。スザクにはその繋がりが読めず、疑問に導かれるように路地に足を向けた。
「人形、っていうと、五月人形とか…」
年頃の少女がいなかったスザクの家にあった人形はその程度なので、まさに『日本風』なものしか思い浮かばないのは仕方ないとして、そうではなくてもこの場所と繋がりがあるとは思いがたかったが。
「あ、プレゼント用かな?」
歓楽街にはそれに従事する女性も多いだろうし、その贈答用かと自分の考えに納得したところ、看板の横のショーウィンドウが不意に明かりを灯した。
人影に反応するサーチライトだったのだろうか、明るく照らし出されたショーウインドウにスザクの目は釘付けになった。
「うわぁ……!!」
『人形』という言葉から想像していた姿を180度裏切る、華やかな色合いのドレスを身に纏った、少女の形をした人形。日本風どころか純ブリタニア風、だろう。
そしてその大きさは、ゆうに人一人分というか、そのまま等身大の『人間』だった。
「す、すごいや…」
顔立ちも綺麗に整っており、人形というよりはまるで美術品。そんな人形たちがショーウィンドウやその奥に、所狭しと並べられて、柔らかなドレスの生地がライトに照らされて光る。
見惚れるスザクを誘うように、緩く弧を描く口元に逆らわず店の扉を叩けば、肩で綺麗に髪を切りそろえた、清楚な雰囲気の女性が扉を開けた。顔立ちからブリタニア人だということがわかる。
「いらっしゃいませ…―――お客様、でしょうか?」
軍服姿のスザクに驚いたのか、伺うような眼差しでこちらを見ているが、スザクの入店を拒むつもりではないようだ。スザクの返事を待たずに奥へと招き入れる。
そこでは先客か、ソファーに沈み込むようにして白衣に眼鏡姿の男性が紅茶を飲んでいた。眼鏡に遮られてはいるが、こちらもブリタニア人風の顔立ちをしているようだ。
「お客様だよー?買う買う、彼は絶対買うね、賭けてもいい」
「どうしてそういうことばかり言うんですか!?さっきも勝手に明かりを点けたりして…まだ時間には早いのに…」
「だって僕、店主だもーん、いつ明かり付けたって自由だし?いいでしょ、それで彼が釣れたんだから」
「釣れたとかお客さまにいわないでください!!」
スザクをのけ者にして言い合う二人は、どうやら客ではなく、店主と店員、であるようだった。話の内容を信じるならあのライトアップは人為的なもので、スザクはまんまと誘蛾灯に集る虫のように釣られた、ということらしい。
眼鏡の男性はソファーから立ち上がり、羽織った白衣を翻して店の更に奥へと足を進める。その途中でスザクを振り返り、ちょいちょい、とそこへ手招きをした。
素直にそれに従えば、薄暗い照明の下、さらに沢山の人形達がスザクを待っていた。どれも高級そうな衣装に身を包み、金糸や栗毛色の髪を豊かに波うたせている。人間にして十歳前後のものが多いだろうか。美しいとは思うものの、改めて考えれば自分のような年頃の男性が買い求めるものとは思えない。スザクは今更のように居た堪れなくなり、無礼を詫びてその場を立ち去ろうとした、その時。
「君、お金ないでしょ」
「は?え、えぇ、まぁ…」
眼鏡の男性からの突然の明け透けな問いに、それでもスザクは正直に答える。軍属だから給料は支給されるが、イレブンの兵士に出る金額など端金だ。スザク自身が贅沢を好まないので、同期の兵士よりは貯金もあるかもしれないが、趣味に注ぎ込めるような余裕はなかった。
そんなスザクの返事を聞いているのかいないのか、そーだよねぇ、下っぱだもんねぇと一人頷いたかと思えば、どこから取り出したのか、クラッカーをパン!と目前で鳴らしてみせた。
「おめでーとーうー!!」
「は………?」
破裂音に驚いて駆け込んできた女性と共に、スザクは呆気にとられて立ちすくんだ。
「今なら出血大サービスでお好きなプランツ一体プレゼントーー!しかも退屈な軍からも逃げ出して、可愛いコ達のお世話をして一生暮らせる義務付き!!」
…義務なんですか。
と、反射的に内心で突っ込みは入れてみたものの、肝心の状況が飲み込めず、スザクは思わず横にいる女性に助けを求めた。
「すいません、この方は一体何を言って…」
「ロイドさん、私たちにもわかるように説明してください!」
「えぇー…察し悪いなぁー…あ、ごめんなさいごめんなさい、説明します!!」
ロイドと呼ばれた男性が、問い詰める女性に厭そうな返事を返したかと思えば、急に態度を変えた。女性の手元が拳骨の形を作っていた気がするが、気のせいだろうか。
「だからぁー、軍からこっち移って働きなよって。そしたらプランツ一体あげるし」
返ってきた答えは、説明ともいえないような説明だった。プランツ、というのは人形の名前だろうか。いや、それ以前に。
「ち、ちょっと待ってください、僕はそもそも買うとか欲しいとかまだ一言も…!」
「そうですよ!大体一体あげる、って…!そんな簡単にやりとりしていいものじゃないでしょう!!」
あー聞こえないー、とばかりに、二人がまくしたてる言葉を遮り、ロイドは人形達の前に立った。
「ま、それも全部人形が君を気に入るかどうか次第だけどね。真面目で優しそうに見えるけど―――イレブンの、兵士さんだもんねぇ?」
ロイドが薄闇の中で人形を従えて笑う。それに合わせて後ろの人形も一斉に同じ形に唇を歪ませた気が、した。
その笑みはスザク自身も知らない自分の闇を見通すようで、スザクは一歩後ずさった。
「いらないのー?普通にしてたら絶対手に入らないような、高級品だよー…?」
人形から離れようとするスザクとは対照的に、ロイドは恭しく人形の手を取り、騎士が姫にそうするように唇を捧げた。その手はか細く、優雅な指先は誰もがそれに触れる栄誉を求める美しさを放っている。
それに魅力を感じないわけではない。でもそれ以上に、スザクはこの得体の知れない場所が恐ろしかった。
「結構です…もう、失礼します」
そう言い残し、人形達に背を向ければ、つまんないのー、とロイドが呟く声が聞こえた。だが引き止める気はないのか、後を追う素振りはなく、女性の方も優しげな眼差しを曇らせてスザクを見送るばかりだった。
そして出口を求めて辺りを見渡せば、華やかな人形達に紛れて、明らかに異彩を放つ人影が一つ、そこに立っていることにスザクは気が付いた。先ほどまではそんな姿は無かったと思ったが。
「なんだ、行くのか」
艶めいた、低い声。
身長は自分と同じくらいだろうか―――中々の長身に、人形にも負けない整った顔が乗っている。先程の声で少年だということはわかるが、むしろ黙っていれば、人形と間違ったかもしれない。華奢な体付きは部分部分を見れば人形のそれと大差なく、夕闇と深夜が交じりあう色の瞳が、白い肌の上で輝いていた。
だがそれ以上にスザクの心を捕えたのは、漆黒の闇を染め抜いたような、その髪。
…『日本人』の、色だった。
顔立ちも瞳の色も日本人のそれとは異なるのに、どうしようもなく郷愁を誘うその姿に、スザクは足を止めて相手に見惚れた。
「あー、うん、逃げられちゃったーごめんねー?」
謝っているようには見えない満面の笑みのロイドと話す内容から察するに、彼もここの店員なのか。スザクを品定めするように見ると、少し残念そうに呟く。
「…体力ありそうだったのに」
「ルルーシュくん、力仕事嫌いだもんねぇ〜」
ロイドが呼ぶルルーシュ、という名前からもやはり日本人ではないことが伺える。そしてその相手はスザクに興味をなくしてしまったのか、そのままスザクの横を通り過ぎて奥の人形達へと足を向ける。それが彼の仕事なのか、ブラシを取り出し人形の髪を梳いているようだった。しなやかなその細い指が金糸に絡む様は、まるで一枚の絵のように美しい。
その姿を、もっと見ていたい。
むしろ、自分が彼の髪に触れてみたい。
突如として胸に湧き上がる衝動に戸惑うスザクの背中を、ロイドが押した。
「やっぱ、欲しくなった〜?」
「い、いえ!そんなことは!!」
見ていた先が人形ではなく彼だと気付かれたかと、慌ててそこから目を反らし、スザクは懐の時計を見た。軍務に戻る時間も近づいている。これ以上ここに留まることは出来ないだろう。
彼についてもっと知りたい、と思う気持ちは大きかったが、私的な用事で軍務に支障があってはならない。一礼するとスザクは足早に出口へと足を向けた。

最後に振り向いた店内では、なんとも表情が読み難い笑顔で、またねー、とロイドがひらひらと手を振っていた。


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なんとか時間通りに軍に戻れば、いつも通りの訓練がスザクを待っているはずだった。今は大きな戦争もなく、スザク達の様な歩兵は精度を高めつつ、待機することが仕事となっている。今日も装備を身につけた後は持久走を開始する予定だった。
だが装備を手に取ったところで、上官がその肩を叩いた。
「枢木スザク、貴様はいい」
「え?」
「別令だ」
同様に装備を取り付けていた同僚が小さくざわめく。立場の弱いイレブン出身の兵士は謂れの無い理由で体罰を受けることがある。スザクは成績が良かったため今までそれを逃れてきたが、逆にそれが上官の気に触ったのだろうか。
巻き込まれないようにと距離を開ける同僚から自らも身を離して、スザクは上官に向けて敬礼した。体罰など望んではいないが、余計ないざこざは周りにその被害を拡大させるだけだろう。それくらいなら、どんな命令が来ようとも、自分ひとりでやり遂げればいいと覚悟を決める。
しかし、下された命令はスザクの予想もしていないものだった。
「転属命令だ。今日付けで貴様は第二皇子付きの特殊部隊『特別派遣嚮導技術部』へと配属されることになった」
「え?」
「宿舎も変更される、30分で私物を纏めてあとは迎えの指示に従え」
「…了解、しました」
周りにいた誰もがその命令に驚いただろうが、誰より驚いたのはスザク自身だ。しがない一兵士、しかもイレブンの兵士が第二皇子直下の部隊に転属するなど、誰が予想できただろう。第二皇子は現国王の覚えも良く、次期国王候補と噂されている人物である。将来を思えば一般の兵士ですら考えられないほどの出世コースだった。周りの目が一瞬にして、同情から敵愾心を持ったものに変わる。
しかし上官の命令は絶対だ。驚いている暇は無く、もう一度上官に敬礼を返すと、スザクは宿舎に駆け戻った。
「第二皇子…シュナイゼル閣下の、部隊…」
『特別派遣嚮導技術部』と言っていたが、スザクはそんな存在すらも初耳だった。イレブンの自分が呼ばれるくらいなので、通常の軍務とは随分異なる部隊なのかもしれない。
元々荷物は少なく、殆どが軍から供給されたものだ。制服などはおそらく新しくなるだろうと判断し、わずかな私物のみをバッグに詰めて宿舎を出れば、軍用のジープが一台、スザクを待っていた。


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運転手に示されるままに後部座席に乗り込んだ途端、ジープは走り出した。運転手と会話を交わす暇さえない。
第二皇子は今はエリア11ではなく、ブリタニア本国にいるはずなので、本国へと向かうのだろうか。だとすればまずは行き先は空港か。
生まれ育った国を離れるのは辛いが、兵士である以上、戦争があればいつでも他の国へ向かわねばならないのだと、それなりの覚悟で日々を過ごしてきたつもりだった。
それでも、窓の外を流れる景色を見ていると、失われた思い出や、それでもここまで生き抜いたこの地への想いが胸を締め付ける。車は駅前の見慣れた道を走り、つい先ほど通ったばかりの路地が近づいたところで、スザクはその先の店で出会った『彼』を思い出した。
「こうなるなら、話くらいしてみたかったな…」
小さな声で呟いた望みは、勢いよく走る車のエンジン音にかき消され、運転手には聞こえなかっただろう。だが、何故か車はスザクの希望を叶えるかのように、だんだん路地へと入り込んでいく。
「…空港じゃ、ない?」
辿る道筋が予想していたものと異なっていることに気付き、スザクは慌てて周りを見渡した。間違いなく、数時間前までいた駅前の路地。数メートル先に見えるあの『人形』の看板を見間違えるはずも無い。
まさか、と思い運転手に行き先を確かめようとしたとき、車はその看板の前に停車した。
今度はライトは灯らない。代わりに扉が開き、先ほど思い浮かべた『彼』―――、ルルーシュがその顔を見せた。
「呆れたな」
「ええっ!?」
こちらの顔を見るなりため息をつき、侮蔑の言葉を投げつけられ、流石のスザクも顔を顰める。しかし、よく見ればルルーシュの後ろにはロイドが上機嫌を隠さずに手招きをしていた。どうやら先ほどの言葉はロイドに投げられたものらしい。
「権力を無駄に使いすぎだ」
「だーって、ルルーシュくんが欲しがってたからー?」
「人のせいにしないでください」
「じゃあセシルくんが」
「同じです」
スザクを置き去りにしたまま会話を続ける二人に、更に後ろからもう一つ人影が増えた。先ほどスザクを迎え入れてくれた女性だ。今の会話の流れから察するに、セシルというのは彼女のことだろうか。出るタイミングを逃して車の中から二人のやり取りを見ていたスザクに、改めて車を降りるように示し、そのまま運転手と転属用の書類の受け渡しをしているようだった。
つまり、ここが終着点。新しいスザクの転属先。
どう見ても軍属には見えない、この場所が『特別派遣嚮導技術部』なのだ。
「おーどろいたー?」
とっておきの悪戯を仕掛けた子供の顔で、ロイドが笑う。見て見て、と白衣の下に隠されたインナーの襟を見れば、間違いなくそれはブリタニア軍での高い地位を示す、階級章が光っていた。
かーってうれしいはないちもんめ、とロイドが口ずさむ。古い日本のわらべ歌―――子供の遊びに隠された『人買い』の歌。その歌に、去り際ロイドが言っていた「またね」の意味をスザクは悟る。
「貴方が僕を、ここに…!?」
最後にここを訪れてからたった数時間。その間にスザクの正体を調べ、引き抜きの手配までを整えたというのか。それに一体どのくらいの権力が必要になるのか、一兵士だったスザクには想像も付かない。
「と、いうことで君は今日からここでお仕事です、おめでとーう!」
あまりの展開に呆然とするスザクの反応が嬉しくて仕方ないのか、またクラッカーを鳴らし、満面の笑みでスザクを奥へと引き入れる。その後ろをセシル、ルルーシュも続き、最後に扉が閉じられた。
ギィ、と建付けの悪そうな音をさせて閉じる扉に、今までの生活とは切り離される予感を感じ、スザクは後ろを振り向いた。そこで施錠をしていたルルーシュと視線が合う。
ルルーシュは視線の意味を掴みかねたのか、軽く小首を傾げると、思いついたようにその手を伸ばした。
あの人形に触れていた細い指。一瞬それに見惚れたものの、握手を求められているのだと気付き、スザクは慌ててそこに手を重ねた。
「ようこそ、特派へ」
軽く握られた手は、やはり人形のように美しかった。



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