…とはいえ既に4週目なんですけどね。(1回辺りのプレイ時間が短いので)
てなわけで桝田ゲーのために携帯機種変更までした(いや、それだけが理由じゃないけど)馬鹿がお届けする『勇者死す。』の感想ですよー。
多分プラットフォーム上プレイしたくてもしてない人も多そうなので、ネタバレは避けて、でもちょい詳し目に感想書きます。反転しませんのでバレ関係は一切避けたい、って方はご注意くださいねー。

>ストーリー
魔王と戦って刺し違えた勇者が、神様の慈悲で5日間だけ復活。その間に後顧の憂いを晴らしまくって、自分の死後も平和が続くように、あとなんか忘れちゃったけど俺恋人いたよね!誰だか忘れたんだけどそれも探しとくかー!という話。この時点で溢れる桝田節にときめけるならプレイして損は無い、かなー。
作中の主な展開はフリームーブ系RPGにありがちなおつかいミッションの積み重ね。「**のモンスター倒してきて」とか、「**持ってきて」とか。グラフィックと音楽のせいか、個人的にはロマサガシリーズを思い出します。(特に2)
なお、依頼者には娘キャラが多く、彼女らとフラグ立てつつ進めていく感じにはなってますが、だからといってギャルゲーや恋愛SLGなのかといわれると、ギャルゲーに擬態した他の何かといわざるをえない。ジャンルとしてはまぁRPGに分類されるんだと思うが。
最終的には自分の葬式が始まり、5日間の成果によって葬式におなごが来てくれたり、守った市民が泣いてくれたりして、「ああ、俺いい人生だったなぁ…」としみじみする、かどうかはプレイ次第(笑)
なので一応マルチエンディング、ではありますが、そこに意義を見出すほどご立派なEDじゃないとは思う。

>キャラクター
一見美人さん、しかし一皮剥げば(いやむしろ剥ぐまでもなく)桝田節全開なお嬢さんがてんこ盛り。
同じく桝田ゲーの「ネクストキング」をご存知の方なら、まぁあんな感じの個性溢れる(※大変控えめな表現)お嬢さんを想像していただければおっけかと。
つーか結構ネクストキングとはキャラ被ってるかも。ビビとかどこのチコリ(もしくはジンジャー)かと思ったよ…いや、娘キャラの中では一番可愛いと思いますが(笑)
野郎はそもそもあまり出てきませんが、主人公はその重い設定の割にはぽややんというか能天気で可愛いです。
でもキャラ萌えでプレイするほど、そもそもキャラが重視されるようなゲームじゃないと思いますんで、見た感じさっぱり好みじゃなくても多分大丈夫ー。桝田ゲーはシステム先にありきで、そこに必然的に付属してくるストーリーとキャラクターが魅力的なんですよ!!

>音楽&グラフィック
音楽は伊藤賢治氏。ロマサガシリーズのBGMで有名ですね。このゲームでかかってる曲も方向性はほぼ一緒なので、ロマサガ曲が好きなら鉄板。世界観にも合ってていい感じです。
音質は携帯電話によって違うでしょうから一概には語れませんが、少なくともウチの携帯(P903i)で聴く限りは、スピーカーで鳴らしてても十分いい音です。(まぁこの辺はそもそも私が携帯電話の音に期待してないからってのもあると思いますが…)
グラフィックもそれに準じて、なんつーか、ちょっと濃い目の古きよきRPG調?ロマサガの絵師(小林智美さん)も結構濃い目のキャラ絵描く方だと思いますが、絵で見たときの印象は割と近いかなと。
ゲーム画面は顔グラ以外はちまいドット絵なので、ドット絵がちょこちょこ動くのがお好きな世代にはたまらんです。でも魔法のグラフィックなどはとてつもなくショボイので、過大な期待は禁物。ていうかそもそも私は携帯電話ゲーのグラフィックに期待していな(以下略)

>システム
操作や進め方はいたって普通のRPG。街中・ダンジョンは歩いて移動、拠点ごとの移動はMAPで選択式、敵とのエンカウントはMAP内の敵アイコン接触でバトル開始。まぁぶっちゃければこの辺も非常にロマサガ的。
操作のレスポンスはさほど悪くなく、読み込み遅いとか動き悪いとか、そういう不満はないかな。戦闘のバランスがちょっと難アリでたまにイライラしますが、それも進め方次第だし、そもそも戦闘、殆どが逃げられる。(ビビとかのすばやさ高いキャラ入れておけばほぼ100%逃亡可能)
あとはMAPがもーちょいわかりやすいと助かるんだけど…。(一度進入した区域のMAPは情報書き足すとかしてくれないかなー、MAP上は繋がってても実際は道が途切れてるところとか結構あるので、いちいち覚えてるの結構めんどい)

そしてストーリーで述べたとおり、プレイ期間に明確な時間制限があるので、それをいかに上手く利用するか…てのがプレイのコツ、というか本質。なのでRPGなんだけど、むしろパズルとか詰め将棋とか、そういう方向で頭を使ったプレイが必要になります。
主人公はなんせ元々死んでるので、時間経過と共に段々弱っていきます。なので最初のうちは雑魚敵に大魔法ぶっ放してうはうはできるんですが、プレイが進むに従って今まで持ってた武器が重くて持てなくなったり、魔法が思い出せなくなったり、HPの最大値が減っていったりと弱体化。(この弱体化の流れは、「俺の屍を越えてゆけ」をプレイ済みの方ならすぐに想像付くかと)
そこを増やした仲間に支えてもらいつつ先に進める、という感じになるので、「RPGはやっぱ主人公強化して俺TUEEEEEEEEしてナンボだろ」という人には、もう全然全く欠片も一寸たりともお勧めできません(笑)一応仲間のレベルは上がるんですが、レベル上がる前に5日間過ぎちゃうケースの方が多いだろうし。
途中ボスっぽいのも何匹かいますが、これを倒す順番や、仲間にするキャラの順番を良く考えないと、あいつ倒せなかった、ここ救えなかったで心残りを残したまま終了ー、になります。

>プレイ時間
慣れればなれるほど短縮できると思うので、一周目はまずコツ掴むのに4時間ちょいでクリア、二周目以降は2時間ないしそれ以下でクリア可能かと。イベント数は非常に少ない(まぁこの辺は携帯電話ゲーに期待する方が以下略)ので、余程適当にプレイしない限りは、多分3、4周目で重要なイベントは見終わるんじゃないかなぁ。でもこれだけ遊べて500円売り切り、追加DLとかサーバー接続なしってのはものすごコストパフォーマンス高いと思います。
(ここだけちょっとネタバレなので反転→ちなみにある程度のフラグを消化すると最終ストーリーとでも言うべきイベントがでてくるので、それをクリアすることを考えると、クリアするってだけでもトータルで20時間以上は遊べると思う。さらに細かいイベントや、EDの台詞網羅、とかやろうと思うならその2倍は時間が必要かな。特にEDは状況限定台詞相当多そうなんで

>難易度
ぶっちゃけ、結構難しい。基本的にシステムそのものがマゾいので(笑)何にも考えずにだらだら一本道RPGやるタイプの人には向かないし面白くないと思う。でも桝田ゲーと聞いてきゅんきゅんするひとにその手のプレイヤーはあんまいなさそうだから大丈夫か(笑)
コツを掴んでしまえば割と難易度下がりますので、一周目はチュートリアルだと思ってやりたいようにやって、二周目以降腰据えて頭使うといいかもね。

>総評
普通のRPGを期待してプレイするには全くお勧めできませんが、桝田ゲーと聞いては黙っていられないぜという人にはいい笑顔でお勧めしたい、そんな逸品です。特に俺屍(あとネクストキングの娘っこ)が好きな人には割とガチ。リンダでDシナリオのタイムアタックに燃えたクチの人にもお勧めかな。
桝田氏がひっそりお得意とする、微妙にえげつない人物描写も個人的にはお勧めポイントです。一部のED台詞とかほんとひでえ。この夢のなさがたまらん(笑)
ただし良くも悪くも所詮は携帯電話、家庭用据え置き機のボリュームは期待しないように。お手軽にプレイしたいって意味ではむしろプラスですけどね。
ちなみに現在はDoCoMo専用ですが、桝田氏のblog見てる限りは他への移植もありそうですし、家庭用機へのボリュームアップした移植も考えているとか。(というか拾ってくれーってさ)
なのでプレイしたいけど急がなくてもいいな、というのであればちょい様子見でもいいかもね。個人的にはPSPかDS辺りにボリュームアップ移植されて、4800円くらいまでだったら余裕で買う、くらいの出来。

>ちょっとだけネタバレトーク(なのでここは反転、プレイ済みの人向け)
現在の進行状況としては、3周目終わって、各娘さんのフラグは全部達成したところです。この状態でスタートすると最終シナリオ突入っぽい感じですね。ていうかあの辺の重要アイテム全部集めろって何気に相変わらず無茶を(以下略)
皇女の本性については、一周目のEDでゾロがサラ投獄の犯人として臭わせてきたので、3周目のお墓の前の告白にも驚きはしなかったなー。でももう一回くらいどんでん返しがありそうなので、どきどきしながらプレイしようと思います。
つか結構フラグ管理が複雑なので、攻略書こうと思っても難しいですね、これ。ググった限りあんまり攻略ページっぽいのも見つけられなかったので、いっそ書こうかと思ってたんだけど、厳しいかも。とりあえずオールクリア終わったらまた感想ついでになにか書きに来ます。