ひねりの無いタイトルで恐縮ですが、映画版見てきましたので、小説版と合わせまして改めまして感想。
完全にネタバレ含みますんで、反転にします。んで今後読む予定&見る予定がある人にはオススメしませんー。いちおミステリーだからネタバレしちゃうと特に面白くないですし。あとはこの映画好き好き原作好き好きという方にもあんまオススメできません。貶してるつもりは無いけど褒めてもいないので…(苦笑)

まず映画版。思ってたよりは面白かった。いやまぁ、前評判があまりにもアレでしたので、むしろ黒い期待を抱えて見に行ったもので、逆に思ったよりは見れたものだったのでそれはそれで面白くない結果となりました(笑)ええいいっそ果てしなく超展開だったら大笑いして帰ってこれたのに!
点数をつけるなら、やや甘めに見積もって60点。ただしこれは事前に原作読んでるのを前提にした点数。そうじゃないなら40点くらいかな…。部分部分で見るといいところも結構あると思うんですよ。でも予備知識無しで見るにはあまりにも厳しい。
まぁそもそも原作自体がなかなかの超展開(ていうかむしろトンデモ本系)ですし、どんでん返しに次ぐどんでん返しの連続なので、ある意味忠実っちゃー忠実なのかもしれない。でもやっぱりあの詰め込みっぷりはねえだろと。
原作の一番面白いところは、まぁあの有名な絵画にキリスト教の秘密の暗号が!そして宝探しのように連なっていく謎が!!って所だと思うんですが、まず無宗教の日本人的にはキリスト教の秘密といわれてもピンとこない。いやせめて映画内でそれがいかに重大な秘密か延々語ってくれるなら「うーんそうか、そういうものか」って気分にもなるだろうけど、それは製作元のお国柄的に「ていうかそんなの言わなくても当たり前じゃん」な感じになっているわけで。まずそこからして入り込むのがきつい。昨日の日記にも書いたけどね。
んで次の謎解き云々なんですが、まず謎の中心にされているかのようなCMされてるモナリザは、実際は絵自体はほとんど絡んでこない(笑)むしろ絵のメインは最後の晩餐のほうだし。これ微妙に肩透かしポイント。そして肝心の謎解き方法は殆どが数列などを利用したアナグラム(文字並べ替え式暗号のこと)なんですが、映画版ではここの思考をすがすがしいほどに大胆カット。原作は一応あーだこーだ言ってて、読んでる側でも一応理解できるんですけどね。でも映画版は登場人物が勝手に頭で考えて結論出して、さっさか次に行くもんだから見てる側はもうどうしたらいいかわからない(笑)なんで解けたのさ!ていうか字幕版だとその辺特に説明不足で厳しいよ…英語とかのスペルでアナグラムやってる結果を日本語で表記されてもわかるはずねーだろ、戸田。
一応解いてるシーンらしきものは映像としては入るんですが、空中に幻想が浮かんだり床の文字が輝いて勝手に移動したりと(どれも前後の繋がりで思考回路の現われだとはわかるとはいえ)はたから見てるとむしろ登場人物(ていうかラングトン)は魔法使いのようです…(笑)
そしてどの謎部分にも原作だと前後にそれはもうな薀蓄部分が出てくるんですが、映画版はそれもかなり大胆にカット。まともに描写されてたのはあそこくらいか?中盤のティービング宅でのやり取り。でもあそこはむしろティービングがSONY製のPCやモニタをわざわざ使っている方が目に付いた私…仕事柄、ってわけじゃないと思う。ていうかあんなに堂々と映してれば気になって当然だと思いたい…。(ちなみにSony Picturesの映画です)
後の部分はさくっと切ったり他の謎と一緒くたにして語ったり(それ自体は別にかまわないんですけどね、映画とかだとお約束の手法だから)で、なんかもーマリアの神秘も何もあったもんじゃない…。
感覚的には京極堂が開始10Pぐらいでで憑物落しをはじめるかのごとき勢いでしたよ、ええ。
そのくせ謎解きシーン自体はそれほど削った部分が無いので、これ片付けてはい次ー!さらに次ー!!みたいな急展開だけは印象に残ります。
もちろん削った部分もそれなりにあるんですが、それがまた個人的には気になってた部分ばかりで、また微妙。具体的にはまずラングトンがエレベーターに乗るのをためらうシーン(厳密に言うと躊躇う理由をその場で語ってくれない)そのシーンがないといまいちファーシュがラングドンを疑いきってくれないんだろうけどさー。でも中途半端な残し方だなと。
あとは図書館のシーンが丸ごとカットは納得行くけど納得いかない。携帯で検索ってのも正直どうかと思うが(笑)それ以上に図書館のおねーさんを楽しみにしてた私のわくわく感を返せ!返せドロボー!!(脳内で幻想水滸伝2のエミリアさんのようなおねーさんを妄想していた模様)
ストーリーの重要そうな部分では二つ目のクリプテックスが丸ごと無かったことにされたのは非常に残念。ていうかそれじゃ常に対の仕掛けという設定に矛盾が出るのでは…二個目のクリプテックス、見たかったなー。
あとはラストで弟の存在が省かれたのも残念っちゃ残念。まぁあそこは子孫は彼女一人って方が盛り上がるだろうからしょうがないかな…。
そして何より納得いかないのがシラスの祈りシーン(ラストのね)削除!!今回間違いなくシラス役の方が一番名演技だと思ってただけに、あのラストが省かれたのがもったいなさ過ぎるーーーー!!!映画、全般通して映像自体はそこそこきれいだったのに(あくまでそこそこだけどな。美術館のシーンとか教会のシーンとか期待してたのに正直さっぱりでしたよー、そういうの期待していくくらいなら素直にNHKのハイビジョンとか世界遺産とかその辺見た方がいいぞ)あんな絵になるシーン省くなんてなんてもったいない…。
でもその代わりに入ったあの「シラスは死んだよ」はよかったけどね、結構。
というわけでけなしてばかりいるのもなんなので褒めるところは褒めようと思いますー。
まずはさっきも書いたけど、シラスの演技は本当によかった!!ていうかすごい綺麗だったのよ、シラス。黒の外套に真っ白な肌と髪、それに赤い血。いや血は私は苦手ですけど、それをおいといても綺麗だった、ほんとに。原作での彼の葛藤を画面から感じ取るのは(脚本的に)難しいけど、でもそれでもよかったよーvだからこそその分ラストシーンが無いのが納得いかな(以下略)
あ、ラストシーンといえばこれに関しては実は映画の方が原作より圧倒的に好きです。ていうかむしろ原作の教会でのラストはあまりにもいかにもなメイドインアメリカ作品なラストでちょっとうえーって感じだったので(だってそれまで聖杯だの女性の尊厳だの言ってた二人がいきなりキスシ-ンってオイ、あっちではハッピーエンドの象徴とばかりにラストにキスシーンが入るよね…)そういう感情をちょっと匂わせつつも、それでも親愛のキスだけして別れた二人は非常に感じよかったです。いや、別にそのでこちゅーに萌えたとかそういう意味じゃなくてね(笑)
あとはソフィーの行動もすごい可愛かった。「だめ、歩けないわ」「次はワインに挑戦しようかしら」ってところ、すごい好き。あれだけ自分の過去と向き合うことを拒んでいた彼女が、出生の秘密を受け入れ、冗談混じりながらも確実に前に向いて歩こうとするのはエンディングにふさわしい演出だと思う。(特に映画の最後の最後には彼女出てこれないから、ここで話としての決着が必要なんだよね)
そして正真正銘のラスト、ラングドンのマリアに捧げる祈りのシーンはこれは映像ならでは!!って感じの綺麗さでした。
…ぶっちゃけ原作小説、それほど文章上手だと思わないんだよね。それは翻訳の方が悪いのか、原作からしてそうなのかはわかりませんけど(後者のような気がするが)。テンポのよさと読みやすさは認めるけど、なんかラノベ読んでるような感じがしてなー。(文体もそうだけど、あの各キャラのいかにもなデフォルメ具合がまたそう思わせるのかもしれない)ラノベはラノベで愛してるのでそれは別に問題なかったんですが、やっぱこういうシーンを描くにはちょっと迫力不足かなと。
その点映画のラストシーンは、さすがトム・ハンクス(といえるほど彼が出てる作品見てないが)。ルーブルの夜景の美しさも手伝って、あの部分は一見の価値あるんじゃないかと思いますよー。
というわけでやっぱ総合点は低めなんですが、部分部分を見るとそれなりに嫌いじゃない、という感想になりました。見に行ったのがレイトショーだったので1200円払っての鑑賞だったのですが、まぁ…そんな死ぬほど損した、って感じではないかな。うん。でもこれから見に行くんなら、ぶっちゃけ映画館である必要はそれほど無いと思います(笑)別にアクションシーンとか音響で魅せるタイプの映画じゃないからね。あ、無駄にカーチェイスシーンは多いですけど。原作だとさくっと流してる部分だけど、やっぱ映画にはそういうのが必要だという不文律でもあるんだろうか…。


■WEB拍手コメント返し
>ふぇんりるのダンナ
こちらこそバトンありがとうございましたー!いまいち面白みにかける回答ですいません。やっぱ属性は外道にして「オタクを殺して平気なの?」とか言っとくべきでしたでしょうか。
ちなみにサバトマネタは私日常でもわかってる相手になら使う痛い人ですが何か?(ていうか総じてメガテニストはノリがいいので乗ってくれるのがまた)
メガテン世界観は私も大好きなので、楽しく答えさせていただきましたよー!せんきゅでした!
バトン、とめないで一応まわす予定ですんで(笑)

>大神感想にコメントくださった方
わん。わんわん。(はいそこ調子に乗らない)いや可愛いなんてコメントもらったの久しぶりなんでつい(笑)というわけでいいですよ大神ー!普段あんまりアクションとかやらないー、みたいな女の子ゲーマーとかにもオススメしやすいソフトです。今中盤戦くらいまでは行ったのかな、私。さすがにちょっとアクションが手に余るようにはなってきましたが、基本的に時間制限などがそれほど無いので、のんびり楽しんでます。公式サイトがかなり情報豊富ですので、日記読んでくださって興味がわきましたらぜひ!
というかオタとして、サイトオーナーとして、自分の好きなものを好き勝手語った上でそれを楽しんでいただけるなんでこれ以上嬉しいことはありませんvコメントどうもありがとうございました!

>YUKIさん
ああ、言われてみれば確かにゼルダ!!私はゼルダシリーズは夢を見る島(GB)で止まってるプレイヤーともいえないプレイヤーではありますが、でも確かにそんな感じです。ていうかフィールド上の木とか草とか壷とかガンガン切り払いまくって、アイテムを手に入れるところなんてそっくりです(笑)ニワトリも虐待できるしな。(ただし100回切りつけても攻撃はされないと思うけど。むしろそんな部分にまでパロディ仕込んでたら私今月の給料でソフト買い占めて布教して回ってもいい…)でも操作性のイメージとか、フィールド駆け巡って大きい流れをひとつ冒険しつつ、わき道にそれたりして楽しむ感じはゼルダスキーなら相性は良さそうです。ていうか画面だけでもほんと価値あると思いますんで、騙されたと思っていかがですか?(笑)
ちなみに私はDSはシレンまで封印ですかねー…PSPの方に欲しいソフトが増えてきて正直困ります。でもハード的には欲しくない。

>悠希さん
サイトURLさんきゅですよー!見た、そして夜だというのに大声で笑ってしまった…反則だろあのディアッカは!!(笑)つーかあれだけ愛されればキャラも本望だな…。